ちょっとまじめな高速道路の話(8)
さっき、古舘さんが司会をやってるニュース(?)番組で、民主党の誰かと、道路公団民営化のときに注目の人だった猪瀬直樹さんが激論してました。
こないだちょっと総選挙の話に触れたときに、マコはハッキリと自民党支持を表明しましたが、あえて自民党ひいきの目で民主党の主張を聞くと、たしかにおかしいところがたくさん見えてきます。
もちろん。民主党ひいきの人が自民党の主張を聞くときも同じことがいえますが、マコが得意とする道路行政の話を集中的に見ると、民主党の主張の中にはハッキリとしたマヤカシも見えてきます。
久しぶりにちょっと熱くなったのでカタい話をします。
ニュースでの議論を見てると、猪瀬さんの圧勝といえます。
猪瀬さんは、今残る道路債権が、民主党の案では60年の国債で返すことになると主張したのに対し、民主党の方はそんなこと一言もマニフェストに書いてないといいました。
民主党のホームページに書いてありました。
たしかにこのページはマニフェストではありませんけど。
マニフェストではない部分は約束ではないということ??
マニフェストに対する質問への答えはマニフェストの一部だと思っている国民はバカなんでしょうか。
間違いなく毎年、過去10年前の道路債権を返す分があります。今現在、財政の一部を国債費であてている以上、道路債権の借り換えも国債であてないといけないでしょう。無理にその返済だけその年の税金を現金払いしてたら、その分どこかで国債を多く発行しなければならなくなります。その状態を指して返済に国債をあててないというのは屁理屈以外の何物でもないですね。
民主党内で議論が尽くされていないか、もしくは実現不可能を承知で言っている証拠です。
念のため言うと、高速道路を無料化するということは当然、税金で借金を返すことになります。人口の多い都市部の税金で人口の少ない地方部の道路の借金を返すことにあれだけ抵抗した皆さんはそれでいいのでしょうか?
さらに、民主党の試算では、無料化による経済効果は料金収入を上回るように言っていますが、民主党が根拠に使ったデータは、民主党が官僚と呼ぶであろう国土交通省の機関が作った「費用便益分析」を使っていまして、この数字が合っているとしても、これは
高速道路を無料化しても渋滞が起きないという前提です。議論するまでもありません。
ちなみに、一般道の渋滞を緩和するなら、今の1000円料金が非常に理想的です。
マコの住んでいる福島県郡山市では、高速道路で50キロを超える渋滞が起きましたが、国道4号線はガラガラでした。
もし無料になったら、高速から一般道に渋滞が全部流れてきます。
一度国道におりたら2000円かかってしまうので高速を降りないわけですから、無料より1000円の方が一般道にとってはイイわけです。
それから、猪瀬さんと戦った民主党の方、民営化会社の資産何兆円を借金返済にまわせば、みたいなことを言っていましたが、売れるのは都市部のサービスエリアだけでしょう。標識や除雪車を売っちゃったら高速道路の管理をどうするつもりなのでしょう。
もうひとつ、猪瀬さんを援護する事実ですが、高速道路の工事が独占されているのか、自由に参入できるのかですが、猪瀬さんが正解です。
維持管理を高速道路会社が特別の地位を与えられているのは法律でそうなっていますが、高速道路会社が工事を発注する場合、かつてファミリー会社と言われた会社は出てきません。
日常的な維持管理は高速道路会社の子会社がやっていますが、それを独占とはいいません。トヨタがホンダの部品を使わないことを独占とはいわないのと同じです。要するに、今はやれることは高速道路会社が自分でやっているのです。
また、高速道路で事故を起こした場合、壊したものを、壊した人が自分で直すことも許されています。実際にそうする人がほとんどいませんが、それは自分で直すよりも高速道路会社にやってもらったほうがはるかに安く済むからです。
無料化すれば、これらすべて国の管理下になります。国がやると無駄がもっと多くなりそうな気がします。これをどうやって無駄をなくすのか、マニフェストにはそこまで書いてません。
そのうちきっと、4年後の選挙で「自分が当選すればわが町に高速道路を引っ張ってきます」なんていう民主党員が出てくるでしょう。
道路公団時代には、道路建設を決定していたのは大臣らの集まりの審議会で、原案は官僚がつくっていましたが、民主党の案では、民主党がその決定権限のすべてを握ることになるのですから。
民主党はそんなこと絶対しないと本当にみなさん信じられるんでしょうか。
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)













最近のコメント