見知らぬ二人の…まま
このタイトルは小田和正さんの歌「ラブストーリーは突然に」に出てくる歌詞の一部です。この部分は歌の中に4回出てくるんですが、メロディが2通りあることは皆さんご存じでしょうか。
「まま」の前を2拍分空けるか空けないかの違いがあり、間違えると当然採点ゲームで減点になります。
この歌詞が出てくる前の部分も「あの日あの時あの場所で君に会えなかったら僕らはいつまでも」という共通項なので区別がつかず、カラオケで歌うときには「この後の『まま』は前を空けるんだったっけ??」…と迷ってしまうのです。
実際、50%の確率にかけて撃沈し、採点で強烈に下げられてしまうということもよくある話で。
正解は「空ける→空けない→空けない→空ける」です。つまり最初と最後だけ「まま」の前を空けると覚えておけばいいということになります。
このように、「メロディラインが似ているけど繰り返し出てくるときに微妙に違いがある」という曲は多数あり、カラオケ・ランキングバトラーを悩ませています(大袈裟)。
そこで、このような1番2番でメロディがちょっとだけ違う歌を集めて覚え方をご紹介しようというネタを立ててみました。「ラブストーリーは突然に」は該当箇所も前後の歌詞も同じという最も難しい例でしたが、曲によっては歌詞で区別できるものなどもあります。
「悲しみがとまらない」(杏里)
この曲の歌詞にはタイトルと同じ「かなしみがとまらない」の部分が7回登場し、「とまらない」の「い」の音を上げるのか下げるのかの違いがあります。
覚え方は「上げ→下げ→下げ→上げ→下げ→上げ→下げ」です。
1回目:こらえきれず…悲しみが止まらない(上げ)
2回目:どうしてなの…悲しみが止まらない(下げ)
3回目:どうしてなの…悲しみが止まらない(下げ)
4回目:かれを返して…悲しみが止まらない(上げ)
5回目:だれか助けて…悲しみが止まらない(下げ)
6回目:こらえきれず…悲しみが止まらない(上げ)
7回目:どうしてなの…悲しみが止まらない(下げ)
「上げ→下げから入って3回目からは下げ→上げの繰り返し」と覚えるのがいいですね。または直前の歌詞の違いから「濁音で入ったら下げる」と覚える方法もありますね。
「いい日旅立ち」(山口百恵)
この曲は以下のような似たメロディが5回出てきますが、各部分の最後の1音が上がるのか下がるのかの違いがあります。
ただ、全部歌詞が違うので比較的覚えやすい例ですが、落とし穴があるのです。
1回目:せめて今日から一人きり(上げ)
2回目:母の背中で聞いた(下げ)
3回目:砂に枯れ木で書くつもり(上げ)
4回目:父が教えてくれた(下げ)
5回目:子供の頃に歌った(上げ)
この歌の難しいのは5回目の「歌った」を間違って下げてしまう所です。歌詞を5つ並べると、5回目は言葉の長さ的にも、最後の文字が「た」一文字であることからも、どう見ても下げパターンなのです。実際には「たぁ↑」というように上げるのです。「上げ→下げを繰り返す」と覚えてもいいですが、5回目だけ変則なんだから「子供は上げる」と覚えるだけでもいいかも。
「Butterfly」(木村カエラ)
この曲には「Butterfly 今日は 今までの…」で始まるフレーズが5回出てきまして、間奏にあたる部分(同じメロディーで「ラララ…」に置き換わっている部分)も入れると6回登場します。そして、以下のように最後の1音を上げるのか上げないのかの違いがあるのです。
1回目:赤い糸でむすばれてく(上げない)
2回目:白い羽ではばたいてく(上げる)
3回目:赤い糸でむすばれてく(上げない)
4回目:白い羽ではばたいてく(上げる)
5回目:ララララララララララララ(上げない)
6回目:赤い糸でむすばれてく(上げる)
この歌の厄介なところは、4回目まで規則的なのに、最後だけパターンを崩してきていることです。同じ「結ばれてく」が1番2番で上げないのに、3番だけ上げてくるなんて、ほとんどトラップです(笑)
1,3回目と6回目は歌詞が同じなのに上げ下げが違うので歌詞で区別することができませんから、覚え方としては、上げない→上げるを繰り返すと覚え、間奏のラララも5回目の「上げない」にカウントするというふうに覚えると良いでしょう。もっとも、この1音の音程はオクターブ違いの同じ音階なので、間違えてもうまくいけば減点されません。割り切って全部上げないで歌いきるというのも初心者はアリかな?
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