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2024年7月15日 (月)

シティーズ:スカイライン(PS4)プレイ日記(15)~水力発電所の永久機関は何人の人口を支えられるか?

前回の(14)の実験の続きなので、ちょっとおさらいをしてみましょう。

■水力永久機関の仕組み

Dam1

マップ内に非常に高いテーブル状の台地を作り、その台地に湖を作ってダムで堰き止め、湖の水が台地から流れ落ちるエネルギーで発電し、その電気で街を動かし、街から発生した排水を台地の上の湖に汲み上げ、その水で再び発電するということを延々と繰り返します。

現実世界の物理法則では、台地上の湖に排水を汲み上げる時のエネルギーが発電量でまかなえることはありえないので実際には不可能なのですが、ゲームの特性で排水施設が高い位置にあっても水を持ち上げるエネルギーを無視しているので可能になるわけです。

■ダムを増やせば発電量は増えるか

ダムを増やせば発電量が増えてもっと大きな街を維持できるかもしれません。どこまで街を大きくできるのか実験してみました。

まずダムを増やす方法ですが、ダムを縦に並べてみました。1つ目のダムを過ぎた水は2つ目のダムの水瓶に溜まるのでダムの数だけ発電量が倍増するのでは、という発想です。

Dam2

ところが、実験は失敗でした。一番最後のダム以外はダムの前後で水位の差がなくなるために発電しなくなるのです。妙なところで現実世界の物理法則に従っていますね(笑)

次に、ダムを横に並べてみました。これは大成功でした。ダムの横幅はとても短いですが十分発電してくれます。

Dam3  

ただ、注意がありまして、並べるダムはすべて高さをそろえてください。ダムの標高がバラバラだと、一番低い位置にあるダムしか働いてくれません。ダムは満水になると放水するため、低い位置にあるダムが放水すると水位が下がり、高い位置にあるダムはいつまでたっても放水する水位に達しません。

■序盤は停電を繰り返す

人口が少ないうちは頻繁に停電が発生するのをガマンしましょう。ダムに水がたまると発電してくれるのですが、序盤は排水量が少なくて、1回放水するたびに水位が下がりすぎて停電する…を繰り返します。停電の影響を少なくするために「条例」の設定で節電をチェックしておきましょう。発電と停電を繰り返しますが、停電が長時間にならなければ街は普通に発展していきます。

■序盤はダムが1個しか動かない

せっかくダムが複数設置してあるのに、なぜか同時に動いてくれません。これは、排水量が少なすぎて1個のダムが放水するだけで水位が下がってしまうからです。では複数のダムを設置する意味がないのかというとそうではありません。人口が10万人を過ぎたあたりから、排水量が増えてくるためにダム1つの放水だけでは吐き切れなくなって2つ目のダムが動き始めます。こうなるとどちらかのダムが常に稼働状態になるために停電が起きなくなります。

■永久機関だけで50万都市が維持可能

この要領で街を大きくして行ったところ、59万人まで増えました。電力不足は起きませんでしたので理論上はもっと増えても大丈夫です。画像ではダムは10個くらい並べていますが、50万都市でも稼働しているダムは5~6個程度です。ダム1個で最大2500MWの発電ができています。こうしてベースロード電源にまったく燃料を使わない超エコな街ができあがりました。

Dam4

■高台の高さって何m?

余談ですが、実験で使用した高台、つまりゲーム内で許容される最大高度は何mくらいなんでしょうね?
ゲーム内では高さを表す数値は出てこないので推測するしかありません。そこで、高台の上からスタントカーのようにダイブしてみました。

すると、地面に落下するまでに13秒かかりました。高校で習った物理法則「s=v0t+1/2at^2」という式を使って求めると高度は約828mとなります。着地点の海抜もあるので概ね840mくらいでしょうか。なんとなく納得いく数値ですね。

シティーズスカイラインの実験のトップページ

 

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