別府の地獄めぐり~一番怖かったのは…
ちょっと古い話ですが、平成25年6月17日に別府温泉に行ってきました。
別府には温泉に由来する「地獄」と言われる名所がいくつかあります。エンマさまのいる地獄のモデルになった土地ということでしょうね。
どんな地獄があるのか紹介した「別府地獄めぐり公式サイト」というのがあるようなのでご紹介します。(→こちら)
・海地獄
・血の池地獄
・竜巻地獄
・白池地獄
・鬼石坊主地獄
・鬼山地獄
・かまど地獄
これらは別府市の鉄輪(かんなわ)という地区内にありますので車があれば簡単に1日で全部回れます。当然、観光地なので怖いところではないですが、マコが一番怖かったのは「車落ち地獄」ですね。
…そんなのこの中にない?
そうなのです。鉄輪で一番怖かったところは全く別の、観光地でも何でもないところでした。
その場所はというと、血の池地獄を見終わって、別府駅方面へ向かおうと車で移動中、ナビ画面に近道らしい線を発見(地図中の「始」→「終」間)。
一方通行で狭そうだけど通っちゃえ…と思い、交差点を左折
…えっ!?
道がない!?
車は、真っ逆さまに!
…と思うくらいものすごい急勾配の下り坂だったのです。しかも、道の先はどんどん狭くなっていき、
瞬間的に「この車では通れない!」と思い、この急勾配の途中で急停止。バックギアに入れても急勾配すぎてブレーキを踏まないと前進してしまうほど。
絶体絶命です。
Uターン不能、前は狭すぎて前進不能。
ものすごい急勾配をバックで戻らないといけないのです。唯一の救いは一人じゃなかったこと。誰か後ろで人や車が来ないことを確認しながらでなければバックで通りに戻ることなんてできません。
どうしてかというと、バックギアに入れても前進してしまうのでアクセルをふかして一気に上がらないといけないからです。
無事、元の道に戻ることができたけど、もうヒヤヒヤ。
急勾配の度が過ぎることを物語る現象も発生。上の県道に戻る瞬間、路面が車の底に擦ってしまいました。縁石じゃなくて路面が…ですよ!?
図に書くとこんな感じです。
地獄めぐりの一番最後に本気で恐怖を味わってしまいました。
それでマコ夫婦の間ではこの急坂を「車落ち地獄」と呼んでいるというわけなのです。
ちなみに、あまりに珍しい経験をしたので別の場所に車を停めて歩いて現地を照査してきました。
ちょうどこの地点から東へ500mくらいのところに湯けむり展望台という眺めの良い公共の駐車場がありましたのでそこから徒歩10分。
車の底を擦った部分にスマホの傾斜計を当ててみると…
なんと32度!道路標識の勾配でいうと「60%」に相当。スキー場の上級者コース並みの傾斜を車で下れと!?
さらにマコが通れないと判断した道幅は、一番狭いところで1.95m。
マコが乗ってたFitはコンパクトカーですが車幅1.7m。通れなくはないことはわかりましたが、両脇の余裕幅が25cmしかないところを通るのってものすごく怖いですよ!
しかも急勾配ですし、人とすれ違うこともできません。途中で何かあってもドアも開けられません。
国土地理院の地図で傾斜も図ってみましたが、100mで20m下がるので平均で20%。角度でいうと11.3度。ということは、上の県道から下り始める瞬間の部分が異様に急角度になっているんですね。
どうりで「落ちる」と錯覚するほど怖かったわけです。
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