不具合解消事例~スリープから復帰後にNASの共有フォルダにアクセスできなくなる
最近、マコ家にあるNASの共有フォルダにアクセスできなくなる不具合が発生しました。パソコンの自動修復機能では失敗してしまうので、自力でなんとかしなければいけないことになりました。
GOOGLEで検索するといろいろな対処方法が出てきて、原因によっていろいろあるようです。過去にも何度か同じようなことがあったのですが、今回は少しだけ分かったことがあるので、将来の自分のために書き残しておきます。たまたまここを見た人にも役に立てば幸いです。
(症状の発生に関係しそうな事情)
・特にNASやフォルダの設定をいじったりはしていない
・今まで使えてたのに急に異常が起きるようになった
・症状が最初に発生した前の日にNASとは関係ないハードの追加をした
(症状の挙動)
・PCをスリープにして復帰後にNASフォルダにアクセスできなくなる
・しかしPCを再起動すると普通にアクセスできるようになる
・インターネットの利用に支障はない
・NASのフォルダにアクセスできない時でもNASの環境設定にはログインできる
(決め手になった改善方法)
・ネットワークドライブの割り当てのアドレスをIPアドレスで記述したら治った
(例)\\LANDISK-C76FF5\netHOME →\\192.168.3.3\netHOME
(原因の探求)
この症状をググってみるとだいたい同じ対処法が出てきますが出てきた結果の大半は以下の①②の方法でした。
①デバイスマネージャのネットワークアダプタのプロパティで「電力の節約のために、コンピューターでこのデバイスの電源をオフにできるようにする」をはずす
②iPV6を無効にする
ウチの症状はこれでは改善しませんでした。そもそも、これらが原因の不具合ならネットや環境設定にもアクセスできないはず。そこで、さらに検索結果のはるか下の方にちょっとだけ出てきた第3の方法。
③NASのIPアドレスに直接アクセスする
この方法がドンピシャでした。
幸い、NAS環境設定にはログインできたのでNASのIPアドレスを調べることはできました。
このアドレスをメモして
「ネットワークの割り当て」を開き
フォルダの項目に上の例のようにIPアドレスを入れて
これで完了…こうすると一瞬でつながりました。
※「netHOME」というのはウチで勝手に決めた共有フォルダの名前です。
この一連のドタバタでなんとなくわかりましたが、LANDISKというのはNASの名前なんですが、NASを買ってきて最初に設定したときに名前を入れまして、PC内部では文字で書いた名前を自動的にIPアドレスに置き換えるような仕組みになっているみたいなんですね。ところが、パソコンに何か周辺機器を取り付けたりするとIPアドレスが勝手に変わってしまうことがあり、実際、マコのNASは「192.168.3.6」だったのが「192.168.3.3」に変わっていました(原因は「NASとは関係ないハードの追加をした」というのが濃厚)。
つまりPCは今まで割り当てられていたLANDISKというフォルダを探そうとして昔のIPアドレスで探したけど見つからなかったというわけです。
ただ不思議なのは、再起動するとアクセスできるということは、転居先を探すというアクションは再起動だったらちゃんとしてくれているのに、スリープから復帰する時はしてくれない…ということみたいです。スリープからの復帰では一部の機能が使えないと言われますが、まさかこういうところが使えなくなるとは…。
今回の反省として、NASのドライブ名をLANDISKという、いわば「あだ名」にしているためにIPアドレスが変わったことに気付けなかったので、最初からIPアドレスの記述にしておけば、次に異常が起こった時に「アドレスが変わっているのでは?」と気づきやすくなるでしょう。
教訓:ネットワークドライブに名前を付けるというのは、一見便利なようですが何かあった時には非常に不便。
ところでIPアドレスについて余談ですが、IPアドレスというのは世界中の人々の端末に割り振られる固有のものと思われていますが、「192.168.3.○」というアドレスは例外のようで、家庭内専用の内線アドレスみたいです。例えば、初めてパソコンを買ってきてインターネットにも接続しない状態の場合はそのパソコンのIPアドレスは「192.168.3.1」になり、プリンターを買ってきてつなげるとそのプリンターは「192.168.3.2」になる、という具合です。
そんな感じにネット接続ができる機器を追加でつなぐと、「192.168.3.3」「192.168.3.4」…という具合に重複しないようなIPアドレスが自動で割り振られるという仕組みなんですね。人間の名前の付け方でも同じですよね。母親と父親にちゃんと名前があって、子供が生まれたら親と重複しないような名前を付けます…。ところがどういうわけだか、PC周辺機器の中には人間の常識とは違った動きをするものがあるようで、今まで使ってた機器をたまたま外している時に他の機器をつなぐと、外されてた機器の名前を後の機器が襲名しちゃうみたいなんですね。歌舞伎役者の家庭か!?
=========2021.2.23追記============
上のような対策をして一時期困りごとは解消したように見えたのですが、また追加で困りごとが起きました。
やはりスリープから復帰したときに共有フォルダにアクセスできなくなったのです。
またIPが変わったのかと思い、調べてみましたが、今度はちゃんとIPは合っているのにアクセスできないのです。不思議なことに、上記で話したような「ネットワークドライブの割り当て」を解除して別なドライブ名に変えて割り当てし直すとアクセスできるようになるのです。
…ということは、再起動したときにパソコン側が行う何らかの設定の復元が余計なことをしているみたいなのです。
そこでさらに原因を調べてみました。
【スタートボタンからたどる場合】
設定→システム→電源とスリープ→電源の追加設定→電源ボタンの動作の選択
【コントロールパネルからたどる場合】
コントロール パネル→ハードウェアとサウンド→電源オプション→電源ボタンの動作の選択
このようにして「システム設定」という画面が出てきますのでこの中の「高速スタートアップを有効にする(推奨)」のチェックをはずします。
これで再起動やスリープ明けでもちゃんと共有ファイルが開ける状態が維持できるようになりました。
この高速スタートアップというのがさっき言った再起動時に行う「何らかの設定の復元」のようで、チェックをはずすということは「余計なことはするな」…ということになるわけですね。実際にチェックをはずしてもそれほど起動が遅くなったをいう感じはしませんでした。
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