素朴な疑問(16)~日食の謎2
今日の日食はみなさん見れましたでしょうか。
マコの済む福島県では雲の合間から7割くらい欠けた太陽のシルエットがちらりと見えました。
さて、今日は日食の疑問の続きなのです。
続きを書くきっかけになったのは、昨日の夜のどこかの番組で日食のことを「奇跡」という言葉を連発して語っていたことで、かねてからの疑問を思い出しました。
マコの疑問というのは、ズバリ
どうして日食は毎月おきないんだろう?
…というものなのです。
空を見上げると、太陽も月もそこそこの大きさがありますよね。そして、天空面の中で月や太陽が通る道のことを「黄道」といいまして、いつもおおよそ同じところを通るのです。
ということは、月が一か月の間に地球を一周する間に同じ黄道を通っている太陽の上を横切るわけです。
つまり、もしも地球の公転面と月の公転面が全く傾いていないと毎月赤道上で皆既日食が見られるはずなんです。
実際は月の公転面が地球の公転面とすこしズレがありますから毎回は月食はおきないようです。
でも、毎月1回は太陽の近くを月が通っているのは間違いないので、それがたまたま太陽と重なるのは奇跡というほどのものではないんですね。実際の話。
もしかしたら北極や南極ではとても頻繁に日食が見えているかもしれません。
それから、もうひとつの疑問が。
マコが子供の頃買ってもらった図鑑にも、将来の日食の日時が載っていました。
昭和50年代ですから、コンピュータはありましたが、どうして何十年もの先の日食が計算できるのか、不思議に思いませんか?
科学の進歩とともに、物理現象を予測する計算の誤差というものは少なくなっていきますけど、日食の予測って天気予報や地震予想などとは桁違いに精度が高いですよね!
今の技術でも、1時間後にどこに雨が降るかを確実に予報することすら難しいですが、日食って、数十年先の、何時何分に地球上のどこで皆既日食になるか、といったものが、寸分違わず予測できるんですから、すごいです。
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